アメリカではストリーミングTVが増えてきて、最近ではよくコードカッティングと耳にします。その中でもダントツにシェアを伸ばしているのがRokuというストリーミングデバイスで、アップルTVやアマゾン・ファイヤ的なものです。
先日、家のネットワークを有線化!と時代の逆行的なことを記事にしましたが(それはそれで速度を有するデバイスにはとてもメリットがあります。)、今度はちょっとコードカッティングについて書こうと思います。
僕は日本でもスポーツ以外はテレビを見ない人だったのであまり気にしていませんでしたが、先日、早めの母の日のギフトでRokuの入ったTVをプレゼントしたのがきっかけでちょっと書こうと思いました。
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アメリカのテレビ事情
アメリカは、日本とは違い地上波的なものが充実していません。そこでほとんどの家族はケーブルTVネットワークを購読する形でケーブルテレビを見ています。
また、ケーブルテレビを見るにはテレビ1台に付きチューナーとなるケーブルボックス1台(有料)をリースする必要があります。そして、うちはスペクトラムという会社を利用していますが、このケーブルボックス自体が地味にスペースをとり邪魔です。
さらに、ケーブルボックスのリース代が1台12ドル/月くらいで、4台借りたらそれだけで48ドルです。
もちろん、主要なニュースチャンネルだけならアンテナ(たぶん30ドルくらい)を買ってつなぐこともできますが、家の環境によって受信感度が悪い場合もあります。
コードカッティングとは?
前述の通り、アメリカではテレビを見る為にはケーブルテレビの契約が必要になります。
しかし、ケーブルテレビの料金の高騰や、インターネットで配信されるHuluやNetFlix、Youtubeと言ったストリーミングサービス(動画サービス)の普及もあり、ケーブルテレビを解約してインターネット経由でのみ動画を見る人も増え、テレビにケーブル(ケーブルテレビのケーブル)を挿す必要がなくなったためコードカッティングと呼ばれるようになりました。
ストリーミングサービスとはYoutube、アマゾンプライムビデオ、Hulu、ネットフリックスのように、インターネット経由で見れる動画サービスの事です。
Youtubeのように無料のサービスもありますが、各サービスの月会費を払ってみる必要があります。コードカッティング後は、これらのストリーミングサービスを直接テレビで見ることになります。見たいものだけを見るのでケーブルテレビよりは割安です。
コードカッティングをする前に知っておく事
今まで通り普通のテレビも見たい!
コードカッティングの流れを受け、スペクトラム、Direct TV、xfinity、U Verseなど、大体のケーブルテレビ会社はテレビで放送している内容をインターネット経由で配信するライブストリーミングサービスも行っています。
そして、僕が利用しているスペクトラムではケーブルボックスを1台でもリースしていれば、後は追加費用無しでインターネット経由でテレビのライブストリーミングサービスが利用できます。
どういう事かというと、スペクトラムで放送するテレビの内容をインターネット経由で見るというだけで、ケーブルボックス経由で見るテレビのチャンネルや内容と全く同じものを同時に見ることが可能です。
こういった背景を受け、「コードカッティングした!」という人でも、完全にケーブルテレビを解約せず、テレビを複数台持っている人はメインのケーブルボックスを1台だけ残す場合が多いです。
それだけでもだいぶ節約につながります。
ただ、スペクトラムの場合は、同時に利用できるライブストリーミング数は3台まです。
ケーブルボックスにつないでいるテレビはこの3台にカウントされないので、最大同時に4台(インターネット経由で3台、ケーブルボックスから1台)でテレビが見れます。
ストリーミングデバイスについて
コードカッティングする時は、そのテレビがインターネットを利用できるストリーミングサービスに対応したものか、もしくはストリーミングサービスの受信デバイスを使う必要があります。
下記が、コードカッティングをしてストリーミングサービスを利用するための一般的なものです。
スマートTV
テレビをインターネットにつなげ、色々とアプリをダウンロードできるテレビです。僕が母の日に購入したのもこれで、SharpのRoku TVを買いました。
スペクトラムなら、2012年以降のサムソンのテレビ、もしくはRokuが入っているテレビならテレビにスペクトラムのアプリをダウンロードしてスペクトラムのテレビ放送を見る事ができます。RokuにはDirect Tvやxfinityのアプリも入っていました。
Rokuが入っているテレビはNetflixやHulu、プライムビデオはもちろん、色んなケーブルテレビ会社に対応しているので、おすすめです。
ちなみに、アメリカのテレビ(本体)は日本とは違いチューナーが内蔵されておらず、簡単に言うとPCのモニターとほとんど変わらないので、価格も安いです。
今回僕が買ったテレビも43インチの4Kのモデルでしたが、税抜き300ドルでした。安いです。
そして、テレビはアマゾンで買うよりベストバイが比較的値段も安定しています。
パソコンやiPad
自分の部屋で見るときは、そもそもテレビでなく、パソコンやiPadを利用する人も多いです。
殆どのメジャーなケーブルテレビの会社なら各社のライブストリーミングサイトに行けば普通にパソコンからテレビが見れると思います(iPadからはアプリで見る必要があると思います)。
スペクトラムの場合、スペクトラムユーザーならパソコンからは特に設定なしにhttps://watch.spectrum.net/livetvにアクセスすれば見れます。iPadはアプリをダウンロードしてスペクトラムのパスワードとかを入れておく必要があります。
ただ、U Verseはパソコンからはアクセスできなくなった模様です。自分の利用しているケーブル会社で確認してみてください。
ストリーミングデバイス
やっぱりテレビ番組はテレビの画面で見たい!という方で、既に持っているテレビをそのまま使いたい方は、アマゾン・ファイヤースティックのようなストリーミングデバイスを買えば見れます。
ストリーミングデバイスには、小型のボックスタイプの物や、フラッシュドライブのような形のドングルと呼ばれるものがあります。一般的にはボックスタイプの方が性能が良いです。
ストリーミングデバイスを購入する注意点は、自分が利用しているケーブルテレビをストリーミングできるかの確認が必要という事です。
Huluやネットフリックスのようなサービスはどのメーカーのデバイスでも見れますが、ケーブルテレビのストリーミングは会社によって見れない場合もあります。
僕が使っているスペクトラムは、対応しているのはRokuのデバイスだけです。RokuをWi-Fiで接続する場合は、一応11AC(転送速度が速い)が使えるStreaming Stick(3800R)が良いと思います。
ネット速度の目安
インターネット経由でストリーミングサービスを利用しテレビを見るためには、各機器の接続スピードの目安(アマゾンによると)は大体25mbpsくらい出る環境であればストレスがないそうです。
なので、Wi-Fi経由でも安定していればストレスなく見れる範囲です。
節約できた?
うちはテレビが4台ありました。そのうち3台のケーブルボックスを解約したので、1月当たり36ドルの節約になりました。
って、1台あたり年間にして約150ドルの節約なので、テレビのブランド・性能・機能を気にしなければ、安いスマートテレビに買い替えれる金額です。
今回僕が買ったテレビも300ドルくらいだったので2年でテレビ代が回収できる金額です。
もし、「うちのテレビはインターネットに接続できないタイプだから。。。」と考えている人も、思い切ってテレビを買い替えても損にはならないと思います。
2~300ドルくらいのテレビであれ少なくともテレビ代を回収できるまではコードカッティングの動向もそんなに変化はないと思います。
って、ストリーミングデバイスを買うのが一番安価な方法ですね。
登録チャンネルも見直したほうが良いよ!
コードカッティングのタイミングで、昔から同じ会社でケーブルテレビを契約している人はチャンネルの内容なども見直してください。
うちは以前、タイムワーナーだった時はスタンダードのチャンネルにHBOやStarzが付いているバンドルを利用していました。
ただ、タイムワーナーがスペクトラムに変更後、バンドルの内容が少し変わったようで、スタンダードのパッケージに個別でHBOとStarzが追加で申し込みされた状態でした。しかも、HBO $16.99/月、Starz $15.99/月です。
どちらのチャンネルもスペクトラムを通さず直接HBO、Starzから申し込みをすると、HBO $15/月、Starz $9/月です。
って、うちはStarzはもともとバンドルに含まれていたから利用していただけでとりあえず契約から外しました。そして、HBOはスペクトラムに伝えたところ、契約はそのままでプライスマッチしてくれました。
Wi-Fiが不安定な方
テレビなどをワイヤレスで利用する場合、インターネットが安定していないとストリーミングもストレスを感じます。
冒頭にも書きましたが、私は先日、Wi-Fiの接続機器数を減らすため、動かすことのないデバイス(リビングのテレビやゲーム機類)は有線で接続するようにしました。
あわせて見直していただきたいのは家のルーターです。昨年、ルーターを変えることでワイヤレスの安定感がぐんっと改善されました。
また、ネット速度が思うように出ない方は、ケーブルモデムも見直してみると良いと思います。モデムにリース代金を払っている方は購入したほうが全然安上がりです!
後書き
日本もアメリカもストリーミングサービスという大きなくくりではどちらも普及し利用されていますが、日本とはちょっとテレビ放送の進化の仕方が違う(デジタル放送が始まって日本とアメリカの進む方向がかなり変わった)ので、去年アメリカに戻ってきた僕には「。。。」でした。
MLBも今シーズンが開幕して一ヶ月、野球をちゃんと見れるような環境をと思って4月は母の日に買ったテレビに始まりインターネットやらデバイスの買い替えなどと色々見直しをしているところでした。
たぶんご存知の方も多いとは思いますが、もし、知らなかったらかなり節約につながるので、家に複数台テレビがある人は一度見直してみてください。