アメリカってなんでも壁にボンボン穴を開けて飾りつけしちゃうイメージがあるんですが、うちも壁にはいっぱい穴が開いていました。で、今僕は家の壁のリサーフェイシング中で、壁全体の修復&ペイント作業を行っています。
そんな中、もちろん壁に空いた穴をふさぐ作業とかもしていて、今日はその方法について紹介します。ちなみに穴といっても色々サイズはありますが、ここでいう穴は、釘穴程度の小さい穴から2ft x 2ftくらいの穴についてです。
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準備するもの
準備するものは下記のとおりです。ここでは何を使ったかをざっとしか書いていませんが、どこのメーカーの何を使うと良いか等の各アイテムの詳細は「家の壁をDIYで修復&ペイント – 何が必要?準備編 – Vol 1」をご覧ください。家の壁全体を直した時に使ったものが書いてあります。
必須
やすり
大掛かりな修復をしない限りはドライウォール用のやすりを買う必要もなく、普通の220番のやすりでOKです。もし壁の穴の凸凹が激しい場合は120番辺りの粗目のやすりを用意すると良いと思います。
5~10ドルくらいで買えます。
パテ
ドライウォールの穴埋めにはSpackling(スパックリング)と呼ばれるものを使います。どこのホームセンターでも売っています。
ヘラ
小さい穴であれば2~4インチぐらいのヘラが良いですが、数か所直すだけの大したものでなければ古い期限切れのクレジットカードやなんかのメンバーズカードみたいなプレスチックで代用できます。
で、このヘラ、Taping KnifeやJoint Knifeって呼ばれています。
大きな面積を修理する場合は6インチを1つ使えば良いと思います。
穴が大きい場合
メッシュ
穴が大きい場合、パテを埋めるだけだと強度が保てないのでパテの裏にメッシュを張ります(メッシュを張ってからパテ塗り)。おすすめの3M製のSpacklingだと、5インチの穴まではメッシュは必要ないと書いてありました。でも、実際は1インチぐらいの穴からはSpacklingだけで埋めるのは高度なスキルが必要になり、メッシュを貼ってサポートしてからその上にSpacklingをかぶせる方が全然簡単です。
ファイバーテープ
ドライウォールのつなぎ目に使うものです。専用のFiber tapeが売られています。
ドライウォール
穴が極端に大きい場合は、2ft x 2ftのドライウォールのボードが売っているので、それを使って穴を埋めます。1枚5ドル以下で買えます。
ドライウォールスクリュー
ドライウォールを固定するのに使います。ドライウォール用のコーススレッドのものを使いましょう。
木片
ドライウォールを穴にはめる際に固定用に使います。なんでも良いです。
じゃ、穴を埋めてみる
小さい穴を埋める
まずは壁に飾り付けをして空いた小さい釘やねじの穴です。また、壁が少しくらいめくれてしまっている場合もこの方法で治せます。
今回直した穴は、左は小さな釘の穴だけなんですが、右はネジが入っていたのか、穴の周りが隆起していました。
穴の凹凸を削る
右のボコっと隆起していた穴はペティーナイフで切り取ってからやすりをかけました。左の小さな穴はササっとやすりをかけただけです。
Spacklingで穴を埋める
小さい穴だと指でぬりぬりしたくなりますが、ヘラとかその代用品で押し付けたほうがきれいに穴を埋められます。
出来るだけSpacklingをつけすぎないほうが後のやすり掛けが楽です。ただ、小さい穴を埋めるだけならやすり掛けする量も知れてるし、たっぷりつけても良いと思いますが。
やすり掛けで完了
穴に埋めたSpacklingが硬化したら、やすり掛けをし表面を整えます。写真の壁は平らではなく若干テクスチャーのある壁なので頑張って表面を合わせなくてもOKですが、平面の壁の場合もそこまで神経質にならず軽くパテと壁との境に凹凸がなくなるくらいで良いと思います。
よっぽど荒いテクスチャーでない限りは、最終的にはペイントでテクスチャーをマッチングできるので、気にする必要はないです。
で、これで穴埋めは完了です。
Tipsもし急ぎでなければSpacklingはやすり前に一晩乾かした方が良いです。早めにやすり掛けをすると、乾いていない部分があったらボロッと落ちてきてしまいます。
大きめの穴を直す
さて大きめの穴を直す場合です。うちの場合は穴というか誰かが修理したと思われる変な部分を確認したところ、中の壁がボロボロだったので大きく切り取り、そこを埋めた感じです。
壁を切り取る
ドライウォールは小さなのこぎりでも簡単に切り取れます。僕はホームデポで買った10ドルくらいのhack sawで切り取りました。ドライウォールの後ろのStudと呼ばれる柱まで切らないようにしましょう。
ポイントは、あとでドライウォールを埋め込みやすくするためにできるだけ四角く切り取ることです。
ドライウォールを切る
先ほど切った穴にあてがうドライウォールを切ります。こちらもHackSawでも切れますが、僕は丸鋸でサクッと切りました。
って、ドライウォールは既存の壁と同じ厚さのものを使いましょう。
ネジを打ち込む木をつける
切ったドライウォールを壁に固定するために木を打ち込みます。電動のドリルがあれば簡単にできます。
ドライウォールを固定
切り取ったドライウォールを穴にはめ込んでねじで固定します。これで穴埋めはほぼ完了です。
テープ
次にドライウオールのつなぎ目にテープを張ります。これをすることでつなぎ目がひび割れたりしなくなります。
パテ盛り
で、スパックリングを盛っていきます。なだらかにならして滑らかにつなぎます。そこだけ膨らんじゃうんじゃないかって心配する人もいるかもしれませんが、そもそもドライウォールって大きなパネルをテープでつないでその上にパテを盛ってできているので、そういうもんです。
やすり掛けで完了
こういう大きな穴の場合は1回じゃうまく滑らかにできないかもですが、パテを盛ってはやすりで削ってと2回ぐらい繰り返せばきれいになります。やすり掛けはしっかりパテが固まるのを待ってから行いましょう!
って、文章で説明するより簡単です。
僕の場合はこの壁は壊れた部分だけを修復したわけではなく、壁全体を修復したのでこの壊れた部分だけのサンディング後の写真がないんですが、紹介した手順で進めば最後のサンディング後はちゃんとツルツルに仕上がります。
で、ここまでの作業を近所のハンディーマンに頼むと相場は1sqft(修復箇所が30cmx30cmに収束する場合)で60ドルくらいだそうです。
ペイント
さて、壁が直ったらペイントです。
ペイントを作る
って、どうやって既存の壁の色をマッチングさせるのって疑問の方もいると思います。が、心配無用です。ホームセンターに行けば手軽に同じ色を作成してくれます。方法などは「家の壁をDIYで修復&ペイント – 何が必要?準備編 – Vol 1」のペイントの部分を参照ください。
空いていれば5分くらいでペイントを作ってくれます。
塗る面が少ない場合はサンプルで足りるので、作るときに「サンプルお願いします」って言ってください(サンプルは5ドルくらいです)。
で、サンプルと言っても230mlくらいはあるので、たいていの場合はこのサンプルで穴埋め後の色塗りが完了できると思います。
ペイントをぬる
あ、て、先ほども言いましたが、僕はこの壁の部分的な修理をしたわけではなく、全体を修理したのでそこだけの写真はないのですが、下の写真のソファの背もたれあたりに大きな穴がありました。が、修復後は全くその形跡もありません。
後書き
日本に住んでいた時はこんなドライウォールの家ではなかったので、こういう作業はアメリカに来て初めて行いました。でも、丁寧にやればなんとかできるので、壁の穴が気になる方はぜひ試してみてください。
ちなみに、家の壁全体を直している記事もあるので興味があればぜひ見てください!