ブログをはじめて写真を撮る機会が増えてきたので、SynologyのNAS(ネットワークア・タッチド・ストレージ)を買いました。
アメリカに来てからずっと買おう買おうと思いつつもちょっと面倒で、ようやく買えたのですが、なんか色々便利そうだったので、紹介します。
特に留学生など、アメリカで生活していると日本にいる時より写真を撮る機会が増えてくると思うので、写真や学校で使う色々なファイルを管理するのにNASがあるととても便利です。
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そもそもNASって?
そもそもNASって?という人もいると思いますが、NASは外付けのハードドライブです。
ただ、パソコンに付けるわけではなく、ネットワーク上に置くハードドライブで、基本的にはそのネットワーク内(家のネットワーク)の端末からなら、どの端末からもアクセスできるようなサーバーみたいなものです。
NASの種類
NASというと、まず、大きく分けて2通りのタイプがあります。
1つは既に出来合いのもので、もう1つは外の箱と中のハードドライブを別々に買うものがあります。
出来合いの物の方が安いですが、特にハードドライブを複数枚使うような仕様のNASを考えている人は、外の箱とハードドライブを別々で買った方が、ハードドライブの交換など、使い勝手はよいです(出来合いの物だと交換用のハードドライブが高かったりします)。
今回僕は外の箱とハードドライブが別々の物を買いました。
どんな人におすすめ?
パソコンを複数台使っている人
NASにファイルを保存しておけば、どのパソコンを広げても同じファイルを見れるので便利です。僕はいつも2台のパソコンを使い分けているので、いちいちほかのパソコンを広げなくても良くなったので便利です。
家のいろんなとこでパソコンする人
僕は、家のデスクやリビング、台所など色々なところでパソコンを使うので、その都度パソコンと一緒にUSBのドライブを持ち運ばなくてよくなったので、楽です。
家族でシェア
家族で撮った写真、ビデオ、音楽等をNASに保存しておけば、パソコンからだけじゃなくてテレビやスマホを通してみんなが見ることができるので便利です。アクセス権限の設定とかすれば、見られたくない写真は自分しかアクセスできなくもできます。
スマホから写真を頻度良くパソコンに保存する人
僕はこのブログをしているので、スマホの写真をパソコンによく保存します。NASがあればスマホからワイアレスで直接NASに写真を写せるので便利です。そしてブログを書くときにパソコンからNASにアクセスして写真を見ています。
もちろん家の外からインターネットを経由してNASにアクセスできるような設定もあります。
なぜSynology?
僕が欲しかったのは程ほどのスペック(同時に数台からアクセスしてもストレス無く利用できる)で2ベイ(ハードドライブ2枚)の物でした。ハードドライブが2枚なのは、写真とかは一応思い出なので、1枚はバックアップ用です(1枚目のハードドライブと同じ内容を2枚目のハードドライブにコピーしてくれるので、万が一ハードドライブが故障してももう1枚から復旧できます)。
そして予算は全部含めて400ドルです。
買ったもの
僕が買ったのはSynology 218J(180ドルくらい)というものです。選んだ理由はお金がなかったからです(笑)というのは半分冗談ですが、半分本当です。
残念なことに、ハードドライブ代を考えると、NASの箱自体には200ドルくらいしかかけれないので、この時点でほぼSynologyの218J一択に絞られてしまいました(笑)
それでもCPUはデュアルコア 1.3 GHzで、512 MB DDR3のメモリーです。1時代前の省電力パソコン的な感じです。
実際、これがすごいのかどうかは僕もスペックの数字を見ただけでは何ともわからなかったですが、普通の家庭で利用する分には十分以上の性能です(というか日本でもNASといえばこの機種が一番人気だと思います)。
他に迷ったもの
迷ったものとしては、Qnap TS-231PとQnap TS-228Aというのがあります。TS-231Pは200ドルを超えてしまうので、ハードドライブ代を考えると、数十ドル足りませんでした。
TS-228Aは正直スペックは218Jと比べて価格差のわりに性能がグンッ!っと良くなるのですが、まだ新しいシリーズの新商品で、レビューが極端に少ないので、お預けです(チャレンジャーはこの機種が良いと思います)。
QNAPはSynologyよりさらに上級者向けという印象があり、さらに性能もちょっと上です(Synologyも上位機種はあります)。
ハードドライブ選び
ハードドライブは3.5インチのNAS用というものを選んだ方が良いです。
アメリカではWestern DigitalのREDシリーズや、SeagateのIronWolfシリーズが一般的なNAS用ハードドライブです。僕はSeagateのIronWolfシリーズの安い方(プロじゃないやつ)の3TBを選びました(2つで200ドルくらい)。
ハードドライブって中を分解してみると安いやつと高いやつの作りの違いって結構あるので、値段の差は耐久性とかに現れてくると思います。
設定とか
本体組み立て
まず、設定の前に組み立てをする必要があります。が、とても簡単で、初めての方でも余裕でできます。
ハードドライブを本体に差し込んでねじでちょこっと止めるだけなので、ものの3分で組み立てができます。
LANケーブルを含めて必要な物は(2.5インチのドライブを使う時のアジャスター等も)付属していました。使用した工具はプラスのドライバーだけです。
NASの設定
ルーターとかネットワーク系の知識がある人なら特に苦も無くできます(設定画面も日本語で、マニュアルも日本語で読めます)。
僕はこのNASは初めて扱ったのですが、管理者権限とRaidの設定だけだったので、小一時間で使用できるまでになりました。
初めてNASを扱う方でも、日本語で設定を紹介しているページもたくさんあるので、自力で何とかなると思います。
シンプルなNASに比べて色々と機能があるので、初めてだと何が何だか分からないこともあると思いますが、僕の感覚ではどの機能の設定も他の機種よりは比較的簡単にできるようになっていました(もちろん何もせずにシンプルなNASのまま使うこともできます)。
Synology 218Jを使ってみて
転送速度
イーサネットでルーターから繋いでいるコンピュータからは100MB/s近く出ていました。思ったより早かったのでだいぶ満足です。
静音性
静かですが、HDDの回転する音が気になります。なので、HDD次第という感じだと思います(何も書き込みをしていない時は音は気になりません)。
アプリケーションとか機能
たぶんこの機種を買う人はアプリケーションの豊富さと、色々な機能が魅力で買う人が多いと思います(アプリケーションというのはスマホのアプリではなく、NASにインストールするアプリの事です)。
例えば、写真サーバをNASにインストールし、スマホにも対応アプリをインストールすれば、スマホの写真を自動的にNASにコピーしてくれたり、そのコピーした写真をGoogle Driveや、Amazon Drive、Microsoft OneDrive等に自動的にアップしてくれる設定もできます。
とりあえず色々いじってみましたが、リモート(家の外のネットワーク)からこのドライブにアクセスする設定も比較的簡単にできました(でも僕には必要ないので使ってないです)。外出先からもファイルを参照したい人にはとても便利だと思います。
ちなみに、僕はNASには全然アプリをインストールしてないです。写真をスマホからNASにコピーするのは昔から使い慣れたPhotoSyncというスマホアプリを使っていて(有料)、これだとNASも写真用にアプリをインストールする必要が無くてさらに簡単です。300円くらいなので、是非試してみてください。
おすすめできる?
僕はこれを買ったのは数週間前ですが、快適に機能しています。アメリカのみならず、海外生活を送る人々にはかなりお勧めな機種です。
おすすめの理由
- 日本語の資料も充実
- ハイスペック
- お手頃(400ドルは高いですが、NASが400ドルと考えればそんなもんだと思います。)
あえてマイナス点をあげるとしたら、アルミとかでできたボックスの物もある中で、この機種はプラスチックでできているという事ぐらいです。僕は気にしませんが(というよりモニターの後ろに置いているので見えない)、質感を気にする人はちょっと安っぽく見えると思います(でも、僕は個人的に見た目もそこそこ良いと思う)。
後書き
ハードドライブのために総額400ドルは結構お手ごろではないですが、やはりNASはあると便利なんです(僕が学生時代はUSBの外付けのハードドライブが120ギガで200ドル!とかそんな時代でした)。
もし、テンポラリーでファイル置き場として使う場合は出来合いのNAS(1ベイ)の物なら要領によっては200ドル以下でも出ていますが、やはり、家族で使うNAS(家のサーバーとして使う)となると、今回僕が買ったような感じで揃えるのが良いと思います。